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ご褒美はキミ
第10章 エピローグ
「どうして欲しい?真帆に従うよ」
高志先輩が後ろから頭を撫でてくれる。その手にすがるように振り返った。
「辞めないで下さい」
「そしたら、会っちゃうよ」
豊先輩は変わらず私の体を見つめたまま呟いた。
「会わないなんてイヤです。ずっと一緒にいたいです。今のままが、いいです」
会えなくなる。
先輩たちがバラバラになってしまう。
それがツラくて深く考えずに言ってしまっていた。
……多分私には学習能力がないのだと思う。
「……本当に?」
充輝先輩が顔を覗き込んできた。
涙を拭いながら頷くと、そっと優しく抱き締めてくれる。
「真帆も同じ気持ちで嬉しいよ」
にっこり…と言うよりもにったりと微笑まれて、警戒心がもたげる。
わ…たし、何を……言ったの?
「ありがとう」
高志先輩が額にキスを落とした。
高志先輩が後ろから頭を撫でてくれる。その手にすがるように振り返った。
「辞めないで下さい」
「そしたら、会っちゃうよ」
豊先輩は変わらず私の体を見つめたまま呟いた。
「会わないなんてイヤです。ずっと一緒にいたいです。今のままが、いいです」
会えなくなる。
先輩たちがバラバラになってしまう。
それがツラくて深く考えずに言ってしまっていた。
……多分私には学習能力がないのだと思う。
「……本当に?」
充輝先輩が顔を覗き込んできた。
涙を拭いながら頷くと、そっと優しく抱き締めてくれる。
「真帆も同じ気持ちで嬉しいよ」
にっこり…と言うよりもにったりと微笑まれて、警戒心がもたげる。
わ…たし、何を……言ったの?
「ありがとう」
高志先輩が額にキスを落とした。