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ご褒美はキミ
第2章 お弁当の代わりに
「お願い、何にするか考えておいてくださいね」

先輩たちに笑いかけると、なぜか充輝先輩と豊先輩の眼が泳いだ。
高志先輩は嬉しそうに私の頭を撫でまわす。

「真帆がいてくれることが、すでにご褒美だからなぁ……」

……えっ?

どういう…意味?
“願い事を叶える”って決めたのは高志先輩なのに、お願いするつもりがないの?
それとも、そばにいるのがお願い事ってこと?

頭の中がグルグルと回る。


「そうか……優勝したら一緒にお祝いして?」

独り言のように呟かれて聞き返すと、高志先輩はにっこりと微笑んだ。

「真帆にも一緒に祝ってほしいな」

「もちろんお祝いします!最後まで参加させてください」

優勝するたびに祝賀会が開かれていて、いつも参加させてもらっている。
もちろん今回も参加するつもりだった。
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