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ご褒美はキミ
第2章 お弁当の代わりに
高志先輩はきょとんとして、すぐに笑った。

「そっちにも参加してほしいけど、お願いしてるのはもうひとつのほう」

「もうひとつ?」

高志先輩がゆっくりと頷いた。

「祝賀会の後はいつも、俺の部屋になだれ込んで三人で二次会やってるんだ。参加してくれる?」

「私が参加しても良いのですか?」

先輩たちは私を可愛がってくれるけれど、プライベートに招待されたことは一度もなかった。
どこか一線を引かれているようにも思えて、私も先輩たちのプライベートに立ち入らないように気をつけていたのだけれど……

いいの…かな?

心配になって充輝先輩と豊先輩を見ると、二人とも高志先輩の願い事に異存はないみたいだった。
豊先輩に至っては嬉しそうに何度も頷いて歓迎してくれている。

嬉しくてそっと笑ったら、充輝先輩にしっかりと見られていてウィンクが返ってきた。
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