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ご褒美はキミ
第3章 そして始まる
皆から揉みくちゃにされながら頑張ってメールしてくれたのだと思うと、自然と顔がにやけた。


……カワイイかも。


そんなこと先輩たちに言ったら拗ねてしまうけれど、その可愛さが嬉しくて、じんわりと心が暖かくなる。

ついさっきまで先輩たちの笑顔がツラくて、寂しくてしかたなかったのに。


単純だ……。


先輩たちの愛情を感じただけで、こんなにも簡単に気持ちが浮上するなんて。

苦笑しながら、豊先輩の冗談に[嬉しいです]って打ち込んだ。
その後に続く文は、充輝先輩や高志先輩と一緒。


[お泊りセットを取りに家に戻ります。
時間がかかるので、たくさん揉みくちゃにされていてくださいね♪

みんなに内緒の二次会、楽しみにしています]


メールを送り終えた後もまだ、顔はにやけたままだった。
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