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ご褒美はキミ
第3章 そして始まる

充輝先輩が私のグラスにリキュールを注いでくれた。先輩たちのグラスには、高志先輩がビールを注いでいく。
「んじゃ、飲むかっ」
豊先輩がビールを掲げた。
「優勝ったぜぃっ」
「なんだよ、それは」
つられてビールを高く上げようとした充輝先輩が脱力した。
「真帆が音頭とって?」
耳元で高志先輩の甘く低い声がして、背筋がゾクリとする。
聞きなれた声のはずなのに、何かが違う。
高志先輩の声も。
私の体も。
キス、されそうになったから……かな?
ドキドキして高志先輩の顔が見れなくて、それでもなんとか頷いた。
「優勝おめでとうございます」
思い出すのは、舞うようにコートを走る先輩たち。
力強いまなざし。
シュートを決めた時の、一瞬の微笑み。
汗を拭う姿。
「格好良かったです。……えっと、乾杯っ」
「んじゃ、飲むかっ」
豊先輩がビールを掲げた。
「優勝ったぜぃっ」
「なんだよ、それは」
つられてビールを高く上げようとした充輝先輩が脱力した。
「真帆が音頭とって?」
耳元で高志先輩の甘く低い声がして、背筋がゾクリとする。
聞きなれた声のはずなのに、何かが違う。
高志先輩の声も。
私の体も。
キス、されそうになったから……かな?
ドキドキして高志先輩の顔が見れなくて、それでもなんとか頷いた。
「優勝おめでとうございます」
思い出すのは、舞うようにコートを走る先輩たち。
力強いまなざし。
シュートを決めた時の、一瞬の微笑み。
汗を拭う姿。
「格好良かったです。……えっと、乾杯っ」

