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ご褒美はキミ
第2章 お弁当の代わりに
「ごめんなさいっ」
手作りお弁当の代わりに美味しいと評判の惣菜屋のお弁当を渡すと、先輩たちはがっくりと肩を落とした。
前に高志先輩が話していたのを思い出して買ってきたのだけれど……
「ありがとう……」
力なくそう言ったあとは、もそもそと惰性だけで食べ続けている。
喜んでもらえなかった。
約束と違うから……だよね。
もう一度謝ろうとしたら、開けた口に充輝先輩が玉子焼きを滑り込ませてきた。驚いて口を押さえた私を見て、先輩はニッコリと微笑む。
「美味しい?」
咀嚼しながら頷くと、充輝先輩は自分の口にも玉子焼きを放り込んだ。
「うん、美味しいね」
再び微笑んだ充輝先輩は、その玉子焼きに満足しているようには見えない。
「絶妙な味付けだよな」
高志先輩も無理して笑ってくれている。
手作りお弁当の代わりに美味しいと評判の惣菜屋のお弁当を渡すと、先輩たちはがっくりと肩を落とした。
前に高志先輩が話していたのを思い出して買ってきたのだけれど……
「ありがとう……」
力なくそう言ったあとは、もそもそと惰性だけで食べ続けている。
喜んでもらえなかった。
約束と違うから……だよね。
もう一度謝ろうとしたら、開けた口に充輝先輩が玉子焼きを滑り込ませてきた。驚いて口を押さえた私を見て、先輩はニッコリと微笑む。
「美味しい?」
咀嚼しながら頷くと、充輝先輩は自分の口にも玉子焼きを放り込んだ。
「うん、美味しいね」
再び微笑んだ充輝先輩は、その玉子焼きに満足しているようには見えない。
「絶妙な味付けだよな」
高志先輩も無理して笑ってくれている。