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ご褒美はキミ
第2章 お弁当の代わりに
豊先輩は大きくため息をついてお箸を下ろしてしまった。
「でも、真帆が作ってくれたのじゃ……ないんだよな」
「ゆたかっ」
高志先輩が叱ると、豊先輩はバツの悪そうな顔をして謝ってくれた。
でも……
「豊先輩は悪くないです」
謝らなきゃいけないのは、私のほう。
いつも楽しみにしてくれているのに、大事な決勝戦で約束を破ってしまった。
「豊はワガママ言ってるんだ。気にするな」
充輝先輩が優しく頭を撫でてくれる。
「ここの弁当を食べてみたいって言ったの、覚えてくれてたんだろ?それだけで嬉しいよ。ありがとう」
高志先輩も頭を撫でてくれた。
けれど二人とも、本心は豊先輩と同じなんだと思う。
気持ちが塞がっているし、時々こっそりとため息をついている。
「でも、真帆が作ってくれたのじゃ……ないんだよな」
「ゆたかっ」
高志先輩が叱ると、豊先輩はバツの悪そうな顔をして謝ってくれた。
でも……
「豊先輩は悪くないです」
謝らなきゃいけないのは、私のほう。
いつも楽しみにしてくれているのに、大事な決勝戦で約束を破ってしまった。
「豊はワガママ言ってるんだ。気にするな」
充輝先輩が優しく頭を撫でてくれる。
「ここの弁当を食べてみたいって言ったの、覚えてくれてたんだろ?それだけで嬉しいよ。ありがとう」
高志先輩も頭を撫でてくれた。
けれど二人とも、本心は豊先輩と同じなんだと思う。
気持ちが塞がっているし、時々こっそりとため息をついている。