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ご褒美はキミ
第3章 そして始まる

変わっているのは、大きなマスの全てにシールが貼ってあること。
中くらいのマスには“指令カード”の言葉。
小さいマスには、何も書かれていない。
「ちょっと大人の双六、いちにちの過ごし方……学生編?」
端っこに書いてある文字を、豊先輩が不思議そうに読み上げる。
充輝先輩は紙袋から小さい箱をふたつ取り出した。
ひとつはゴールの上に置いて、もうひとつは封を切ると、中のカードを双六の何も書いていないところに積み上げる。
「それは?」
高志先輩はソファを滑り降りると、カードを一枚捲った。
「指令カード。シールの下にも指令が書いてあって、そのマスに止まったら、絶対に従わなきゃいけないんだ」
「……おもしろそうだな」
豊先輩が高志先輩の手元を覗き込んだ。
中くらいのマスには“指令カード”の言葉。
小さいマスには、何も書かれていない。
「ちょっと大人の双六、いちにちの過ごし方……学生編?」
端っこに書いてある文字を、豊先輩が不思議そうに読み上げる。
充輝先輩は紙袋から小さい箱をふたつ取り出した。
ひとつはゴールの上に置いて、もうひとつは封を切ると、中のカードを双六の何も書いていないところに積み上げる。
「それは?」
高志先輩はソファを滑り降りると、カードを一枚捲った。
「指令カード。シールの下にも指令が書いてあって、そのマスに止まったら、絶対に従わなきゃいけないんだ」
「……おもしろそうだな」
豊先輩が高志先輩の手元を覗き込んだ。

