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ご褒美はキミ
第4章 絶対に従うこと
「そっか、ありがとう」

充輝先輩は嬉しそうに微笑むと、考えるように何度も頷いた。
高志先輩はそんな充輝先輩をチラリと見つめてから、私の頭をそっと撫でる。

「すごく嬉しいよ」

「ヤッタァ!両想いっ」

豊先輩が痛いくらい強く抱きしめてきた。


何か……?


先輩たちの様子が変だった。

三人ともってダメだったのかな?

尋ねようとした時、充輝先輩が私にサイコロを渡してきた。

「次は真帆だよ」

「……はい」

受け取ってサイコロを振った。
なんとなく何も聞けないまま……

駒を4マス進めて、シールを剥がす。


“パンを咥えて家を飛び出す
(次の番までパンを咥えて待機)”


充輝先輩が紙袋から小さいパンを出してくれたから、それを咥えた。
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