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ご褒美はキミ
第4章 絶対に従うこと
「むしろ、嬉しいっていうか……、」

言っていて、恥ずかしくなってきた。
でも、本当のこと……。

「真帆っ」
「えっ、……あっ」

豊先輩が突然立ち上がって抱きついてきた。

「伏せっ」

充輝先輩が豊先輩をねじ伏せる。

「次、サイコロふるまで、起きちゃダメだろ」

充輝先輩に言われて、豊先輩は渋々寝転びなおした。

先輩たちのスキンシップは激しいこともあるけれど、それをイヤだって思ったことはない。
時々困るけれど……、

例えば、今みたいな不意打ちとか、
昼間に先輩たちと絡まって倒れた時とか、
さっきソファで充輝先輩に抱きつかれた時とか……

少しずつ、体が熱くなる。


あれくらい、なら……


サイコロがゆっくりと手から離れて“2”で止まった。

つまり、二分。
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