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ご褒美はキミ
第4章 絶対に従うこと
思わず充輝先輩の手首を掴んだら、胸をぎゅっと強く揉み潰された。

「ああっ…ん……まっ…まってください」

痛みに耐えて体を捩った私を、高志先輩がお尻を持ち上げて抱き寄せる。
下腹部に硬いものが押しつけられた。
それが何なのか考える余裕はなかった。

「言われて素直に待つ痴漢はいないよ?」

充輝先輩が私の耳たぶを噛んで囁いた。

「そ、んな……ふっ……ぁっ」

「痴漢されて、いつもそんな可愛い声出してるの?」

いつも……な、に?

高志先輩が何を言っているのか分からないまま、強く眼を閉じた。
鼓動と痺れるような快感に、頭がクラクラし始めていた。

「……んっ……や……こんな……はぁ」

止めてって言わないと……


力が入らない。
それでも精一杯の力で高志先輩の袖を掴んだ。
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