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ご褒美はキミ
第4章 絶対に従うこと
順番が回ってきて、コマを3マス進めた。
誰も止まらなかった場所……。


“慌てて着替えて下着を忘れる
(下着を全て脱ぐ)”


歓声が上がった。


そ、そんな……。


恥ずかしくて、先輩たちを見ることもできない。


どうしよう……

「ヤッタァ、全脱ぎっ」

誰かが口笛を鳴らした。

「で、きませ……ん」

「指令は絶対に従わなきゃ。分かっているよね?」

「でも……」

高志先輩がそっと優しく私の肩に触れた。耳に熱い息がかかる。

「ご褒美、くれるんでしょ?」

「…………っ」


―――どんなことでもしてあげたい。

昼間思ったその気持ちに、嘘はなかった。

この双六は充輝先輩のお願い事……
叶えないと……約束だから。


俯いたまま、ぎこちなく頷いた。
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