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ご褒美はキミ
第5章 脱いでいく
顔を上げられないまま、リビングを離れようとした。

「きゃっ……」

腰を浮かした瞬間、腕を後ろに引っ張られる。
お腹に手が回されて、ふわっと体が浮いたかと思うと高志先輩の膝の上に座っていた。
捲れたスカートを慌てて押さえて振り返った。

「た、高志先輩っ?」

「どこいくの?」

高志先輩は私を背後からぎゅっと抱きしめて、首筋に唇を押しあててきた。
ぬるりとした熱い感触に体がゾクリと震える。

「た…高志せんぱ……」
「ダメだよ、ここで脱がないと」

急激に早くなる鼓動を抑えるように、胸を強く押さえた。

「部屋で……」
「脱いでもいいけど、後で確かめさせてもらうよ?」

充輝先輩がビールを煽ってニヤリと笑った。

「た、確かめるって……」
「ノーパンでノーブラか、見せてもらうってこと」
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