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ご褒美はキミ
第2章 お弁当の代わりに

こっそりと先輩たちの顔色を窺っていると、豊先輩がごくりと唾を飲み込んだ。
……?
「ご褒美って、……どんな?」
充輝先輩はソワソワし始めて、高志先輩は眼に輝きが戻ってきている。
先輩たちが期待に胸を膨らませているのが分かる。
「えっと、」
その期待に応えたい。
やっと見つけたお弁当の代わり。
けれど何にするかまでは考えていなくて、言葉に詰まる。
何か、先輩たちの喜ぶものを……。
口ごもっていると、再び高志先輩が顔を覗き込んできた。
「もしかして、まだ決めていない?」
「あの……、はい」
素直に認めるたら豊先輩が唸った。
「なぁ~んだあ」
大きく息を吐き出して芝生の上に仰向けになる。
「ごめんなさい……」
先輩たちに応えられなかったことがツラくて、謝っても…自分が情けなくて、鼻の奥がツンと痛くなった。
……?
「ご褒美って、……どんな?」
充輝先輩はソワソワし始めて、高志先輩は眼に輝きが戻ってきている。
先輩たちが期待に胸を膨らませているのが分かる。
「えっと、」
その期待に応えたい。
やっと見つけたお弁当の代わり。
けれど何にするかまでは考えていなくて、言葉に詰まる。
何か、先輩たちの喜ぶものを……。
口ごもっていると、再び高志先輩が顔を覗き込んできた。
「もしかして、まだ決めていない?」
「あの……、はい」
素直に認めるたら豊先輩が唸った。
「なぁ~んだあ」
大きく息を吐き出して芝生の上に仰向けになる。
「ごめんなさい……」
先輩たちに応えられなかったことがツラくて、謝っても…自分が情けなくて、鼻の奥がツンと痛くなった。

