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ご褒美はキミ
第2章 お弁当の代わりに

泣きたくなかった。
泣いて、先輩たちを困らせたりしたくなかった。
俯いていると、充輝先輩に頭をクシャリと撫でられた。
「謝ることないって。豊が悪いんだから」
「豊が勝手に期待しただけだから」
高志先輩まで、私をかばってくれる。
がっかりさせてしまった私が悪いのに……。
やる気を出してくれるのなら、どんなことでもしてあげたい。
その気持ちに嘘はないのに、手作りのお弁当と同じくらい喜んでくれるものが分からない。
「……っ、どんなご褒美が良いですか?」
先輩たちが期待する“ご褒美”をあげたかった。
これ以上先輩たちを傷つけたくなかったし、お弁当の償いもしたかった。
「なんでもします」
何よりも、先輩たちの力になりたかった。
「「「なんでも!?」」」
先輩たちは同時に大きな声を出した。
泣いて、先輩たちを困らせたりしたくなかった。
俯いていると、充輝先輩に頭をクシャリと撫でられた。
「謝ることないって。豊が悪いんだから」
「豊が勝手に期待しただけだから」
高志先輩まで、私をかばってくれる。
がっかりさせてしまった私が悪いのに……。
やる気を出してくれるのなら、どんなことでもしてあげたい。
その気持ちに嘘はないのに、手作りのお弁当と同じくらい喜んでくれるものが分からない。
「……っ、どんなご褒美が良いですか?」
先輩たちが期待する“ご褒美”をあげたかった。
これ以上先輩たちを傷つけたくなかったし、お弁当の償いもしたかった。
「なんでもします」
何よりも、先輩たちの力になりたかった。
「「「なんでも!?」」」
先輩たちは同時に大きな声を出した。

