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狼に囚われた姫君の閨房録
第4章 清川の裏切り
どこかで、ふくろうの声がした。庭の鹿威しが浴室にまで届く。
私は薬草が浮く檜風呂につかり、新徳寺に向かった義兄達を想った。
「お前には留守居を頼む。疲れているだろう。のんびりしているといい」
いっしょに行くつもりだったけど、父にこんなふうに言われたら強情ははれない。主計や利三郎と共におとなしくしているしかなかった。
「あっ!」
思わず、私は声を上げた。
私は利三郎の腕に背中を預けていた。後ろから手を回された利三郎に乳房を掴まれたのだ。
石鹸で泡だらけの手が乳房や乳首を洗っていく。
「俺らはお嬢の世話役です。心を込めて、お世話するっす」
利三郎は乳を搾るかのように、乳房をこね回す。乳首を強く引っ張り、乳暈ごとひねる。
「……つぅ……あぁ〜」
荒々しい愛撫に、私は歯を食いしばった。
泡の滑らかさのおかげで、痛みはあまりない。だが、快感も鈍くてもどかしかった。
「利三郎、お嬢さんを洗い場に出してくれ。傷がないか確かめるようにいわれてる」
小石をちりばめた洗い場で、主計が言った。
「おう」
利三郎は私の膝裏に手を入れ、大股びらきのまま浴槽を出て洗い場の椅子に座った。
「あ、いやっ」
真正面の壁に大きな姿見がはめ込んである。
口を開けた秘部、亀裂が大映しにされた。桜色の花びら。皮に包まれる花芯。
恥ずかしいところが丸見えなのである。
「では、確認します」
限界まで広げられた私の足元に座ると、主計は薄紅色の媚肉を摘んでクパァと開いた。
「らめぇ……」
私が全身を竦ませると、後ろの利三郎が生唾を飲み込んだ。
「すげぇ」
「大陰唇、小陰唇は傷一つないようです」
淡々と、主計は言う。
「木の実は大きめ、綺麗な薄紅色です。処女膜は破れており、泉に半透明の果汁が満ちています」
「道中、可愛がられたんだろうな。こんないい体、モミモミしたくなっちまうよ」
利三郎が後ろから乳首を挟んでコリコリした。
「きゃっ……いやぁ……揉んじゃらめぇ!」
「じゃ、これは?」
利三郎の舌が私の首筋を辿った。私の背中を快感が駆け抜ける。
「やっ!」
身をよじる私の足の間に、主計が入り込んでいた。

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