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狼に囚われた姫君の閨房録
第10章 芹沢鴨の放火事件
主計と利三郎が屋根裏部屋を訪れたのは、かなり夜が更けてからだった。二人で湯を入れた盥を運んできたようだ。
私は襦袢一枚で、横になって眠っていた。燭台の灯で、目を覚ます。
「お起こししてしまって申し訳ありません」
と、相馬主計。
「いろいろ手間がかかっちまってよ。待たせて、ごめんな」
野村利三郎も言う。
「兄上様たちもお戻りに?」
私が尋ねると、主計が肌襦袢を脱がせた。お湯に浸した手拭いで、上半身を拭いていく。
「組長たちは戻られましたが、局長と副長は奉行所と京都所司代に行かれました。芹沢、新見、平山の三人は会津藩です」
「芹沢たちが会津藩に?」
「容保公が直々に取り調べるんだってよ。容保公、顔を真っ赤にしてたからな。相当、お灸を据えられるんじゃねえかな?」
利三郎が熱い手拭いで、脚を拭う。太ももから、足の裏から全てを。
「うっ」 
利三郎にお尻を舌で舐めあげられ、私は呻き声を上げた。窄まりを手拭いで拭いてから、舌でつつく。
「お灸で片付くとは思えないが……」
主計が手拭いで乳首を浄める。クリクリして、汚れを削ぎ落とす。
そして、胸の谷間に頬を埋めた。
「けが人がいなかったとは言え、火付けは大罪だ。下手をすると、切腹になるだろう」
そのまま、柔らかさを味わうように乳房を包む。しばらくの沈黙の後で、主計は呟いた。
「新撰組の新しい旅立ちが来るんだ」
純粋な主計ならではの苦悶だろうか?
気持ちが真っ直ぐな主計は、わけはどうあれ、局長を断罪するということが嫌なのだ。


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