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狼に囚われた姫君の閨房録
第2章 浪士組結成
文久三年二月四日。
今朝は、とりわけ寒かった。試衛館の庭先に薄い雪が積もっていた。
目を覚ますやいなや、私は同衾している総司と一に接吻をされるのが日課である。
「おはよう、すみれ」
一が小さめの唇をこじ開けて舌をねじ込む。
「うんっ……」
前歯を舐めまくり、舌で口の中を犯される。まるで、甘露を飲み干すように唾液を味わわれた。
総司は夜着を腰までめくりあげて、女唇をあからさまにした。太ももをギリギリまで広げ、口を押し付ける。
「むうう……はあっ!」
花びらを舌でなぞられ、私の腰が跳ねた。
雫が満ちているであろう泉に、総司は口をつけた。わざと音をたてて甘露をすすり上げる。
「いや……らめぇ……」
恥ずかしさに身をくねらせると、総司はよく実った花芯をかじった。官能が脳を貫く!
「ひいいっ!」
四半刻(三十分)後、上下の唇を貪り尽くされた私は、脱力して褥に横たわっていた。
「やりすぎだぞ、総司」
お湯の盥に手拭いを浸して、私の下半身を拭いながら、一が嗜めた。
「今日は大事な日だとわかっていよう? すみれの足腰をたたなくしてなんとする?」
「興が乗っちゃってさ。でも、加減はしたから」
片目をつぶってみせる総司。私は横になったまま尋ねた。
「今日、何かあるんですか?」
「昼から、浪士組の顔合わせがあるんだ。伝通院の処静院でさ。もちろん、君も行くよね?」
伝通院とは、徳川家康の生母・お大の方の墓所がある寺だ。徳川四天王である井伊家には、因縁浅からぬ場所である。
「喜んで……」
今朝は、とりわけ寒かった。試衛館の庭先に薄い雪が積もっていた。
目を覚ますやいなや、私は同衾している総司と一に接吻をされるのが日課である。
「おはよう、すみれ」
一が小さめの唇をこじ開けて舌をねじ込む。
「うんっ……」
前歯を舐めまくり、舌で口の中を犯される。まるで、甘露を飲み干すように唾液を味わわれた。
総司は夜着を腰までめくりあげて、女唇をあからさまにした。太ももをギリギリまで広げ、口を押し付ける。
「むうう……はあっ!」
花びらを舌でなぞられ、私の腰が跳ねた。
雫が満ちているであろう泉に、総司は口をつけた。わざと音をたてて甘露をすすり上げる。
「いや……らめぇ……」
恥ずかしさに身をくねらせると、総司はよく実った花芯をかじった。官能が脳を貫く!
「ひいいっ!」
四半刻(三十分)後、上下の唇を貪り尽くされた私は、脱力して褥に横たわっていた。
「やりすぎだぞ、総司」
お湯の盥に手拭いを浸して、私の下半身を拭いながら、一が嗜めた。
「今日は大事な日だとわかっていよう? すみれの足腰をたたなくしてなんとする?」
「興が乗っちゃってさ。でも、加減はしたから」
片目をつぶってみせる総司。私は横になったまま尋ねた。
「今日、何かあるんですか?」
「昼から、浪士組の顔合わせがあるんだ。伝通院の処静院でさ。もちろん、君も行くよね?」
伝通院とは、徳川家康の生母・お大の方の墓所がある寺だ。徳川四天王である井伊家には、因縁浅からぬ場所である。
「喜んで……」