パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 息子の柔道教室の先生

　私はわざと困った顔をして見せました。



「うーん…吉田先生目立つからなぁ…
　家の前で待たれたら、ご近所さんがなんて思うか…」



　吉田先生は途端に申し訳なさそうな顔をしました。



「アッ…！スンマセン、考えが至らなくて！」

「いいんです、私が先に玄関に入りますから、先生は少しずらして入ってきていただけますか？」

「は、ハイ！」




　純粋な吉田先生は、どちらにしろ誰かに見られたらマズいんじゃ？なんて考える余裕もなかったのか、私の言いつけに素直に従い、タイミングをずらして家の中に入ってきました。
　そして、並べて置いておいたスリッパを見て、また目を丸くしていました。



「どうぞ、上がって」



　リビングから声を掛けると、先生は手を振って遠慮して見せました。



「いやいや！自分はここで、受け取ったらこのままおいとましますンで」

「なんでー？お昼まだなんでしょう？少しくらい食べて行きません？」

「いやいや！そんな迷惑になるんで！」

「迷惑なんてそんな。
　最近主人の仕事が忙しくて、もっぱら子供たちとしか食事してないの。話し相手もママ友しかいないでしょう…？
　たまには同世代の人と楽しく会話しながら食事したいなぁ…」


　
　私がお願いすると、吉田先生は素直に家の中に入ってきてくれました。


　なんて素直で単純な男なんでしょう…。


　頼りがいがあり親分気質の主人にはない純朴な新鮮さを感じずにはいられませんでした。