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あなたがそれを望むなら
第1章 目覚めると…





目覚めると、見えたのは見知らぬ天井だった。



「は……?」




一分前…。
俺は強烈な二日酔いの頭痛で目が覚めた。


あー、頭がいてぇー…。
昨日は確かムチャな飲み方したんだよなぁ…。
二次会の途中からの記憶が全くない、が
ベッドで寝転んでる辺りちゃんと家に帰ってきたようだな。
自分の帰省本能を誉めてやりたいよ。

そんな事を思いながらゆっくりと目を開けた。
暗闇にだんだん目が慣れて、そこには見慣れた自分の部屋の天井が見えるはずだった。

しかし、暗闇に目が慣れた俺の目に飛び込んで来たのは、全く見知らぬ天井だった。



「は……?」

見覚えのない天井と電気。
まだ酔いが残ってるとは言え、今自分が寝てる部屋は自室じゃないということだけはわかった。

い、いや…
俺、今…、一体どこで寝てるんだ…?
昨日の記憶が全くないんだが、ここは一体どこなんだ…っ!?

昨夜の記憶を思い出そうとするが、逆に思い出すのが怖い。

とりあえず、ここがどこかだけでも把握しねぇと!!

そう思い酷い頭痛を我慢しながら体を起こした。
まさか、先輩の部屋とか!?
それとも上司の部屋とか!?
だとしたら、それこそ多大な迷惑をかけたことを謝らねぇと!

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