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あなたがそれを望むなら
第4章 その手の中


「ふぅー……」


朝の冷たい空気を吸い込むように深呼吸。
冷たい空気のせいで肺が凍りそうになるが、そんな事どうでもいい。


会社に入る前に、自分を落ち着かせるために大きな深呼吸をした。



昨夜の事を思い出した。
昨夜、俺が松野さんにしたこと。
きっと松野さんは怒ってる。

恐らく松野さんはもうこんな先輩と働きたくないだろう。
人事とか組合に言って俺はクビになるかも知れない。
昨夜の事も、もう報告済みだろう。

松野さんが許す許さないじゃなくて、俺のしたことは犯罪だ。
訴えられたら終わりだな、もう。

そんな事を考えながら俺は会社に入った。
どんな処罰を与えられても自業自得だ。

変だな、俺。
会社をクビになることより松野さんに嫌われる事の方が辛い。
それも自業自得なのに。



同僚達が次々に出社して来る中、俺は心臓が壊れそうなぐらいに緊張している。

「うーっす、佐伯」
「おはよう」
「うぃーっす…」

いつもと変わらない流れるような同僚の挨拶。
重い足取りの俺とは違って同僚達は軽快な足取りで部署へ向かって行く。
朝のロビーは込み合うからさっさと歩きたいはずなのに。

あー、部署に行きたくない。
っていうか、昨夜あんな事があったし、佐伯さんは今日は来てないかも知れないな。

「はぁ…」

社内に付いてもため息が止まらない。
自分で撒いた種とはわかっているが、松野さんに合わせる顔がないな。

さっさと部署に行かねぇと遅刻してしまう。

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