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崩口川(くえくちがわ)
第1章 崩口川(くえくちがわ)
「奈美、一体なにがどうなっているのか分かるように説明してよ…」
友人からの問いかけに対して、奈美はこう答えた。
「あのね…カレが…アタシ以外の女…くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
「えっ?婚約者のカレに女がいたって!?」
「うん…」
「コンキョはあるの?」
「コンキョがあるから言うたのよ!!カレね…このあいだね…オレンジフェリー(東予港)の近くにあるラブホテル…くすんくすんくすん…」
「そんな…」
「相手は人妻だったのよ…」
「カレがよその家の人妻に手を出していたって!?それホンマのことなの!?」
「そうよ…それでね…くすんくすんくすん…」
「別れたのね…」
「うん…あとね…おじさんが自分の娘を助けるために…丹原の城ノ井の家の長男とお見合い結婚しなさいと言われたの…」
「お見合い…」
「アタシイヤよ!!アイコー(進学校)卒で超一流大学卒業のマザコンの男と結婚だなんてアタシはイヤ!!」
「それじゃ、どうしたいのよ…」
「結婚なんかイヤと言うているでしょ!!くすんくすんくすんくすん…」
結局、奈美は友人にうまく伝えることができずにくすんくすんと泣いてばかりいた。
その一方で、のりおが知人のヤクザの親分の顔を立てて岡山市内のキャバクラの店長にちえりを解放するための交渉を進めた結果、7月20日に解放されて家に帰ることができた。
そのために奈美は、城ノ井の家にオンギを返すためにのりひことお見合いをすることになった。
ちえりが逃がしたチワワについては、飼い主だった女性が犬がいなくってしまった時に必要な届出を出したからもういいと言うことで金銭的な要求を取り下げていた。
相手が金銭的な要求を取り下げても、奈美は城ノ井の家にオンギを返すために、のりおが指定した日にお見合いをすることになっていた。
友人からの問いかけに対して、奈美はこう答えた。
「あのね…カレが…アタシ以外の女…くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
「えっ?婚約者のカレに女がいたって!?」
「うん…」
「コンキョはあるの?」
「コンキョがあるから言うたのよ!!カレね…このあいだね…オレンジフェリー(東予港)の近くにあるラブホテル…くすんくすんくすん…」
「そんな…」
「相手は人妻だったのよ…」
「カレがよその家の人妻に手を出していたって!?それホンマのことなの!?」
「そうよ…それでね…くすんくすんくすん…」
「別れたのね…」
「うん…あとね…おじさんが自分の娘を助けるために…丹原の城ノ井の家の長男とお見合い結婚しなさいと言われたの…」
「お見合い…」
「アタシイヤよ!!アイコー(進学校)卒で超一流大学卒業のマザコンの男と結婚だなんてアタシはイヤ!!」
「それじゃ、どうしたいのよ…」
「結婚なんかイヤと言うているでしょ!!くすんくすんくすんくすん…」
結局、奈美は友人にうまく伝えることができずにくすんくすんと泣いてばかりいた。
その一方で、のりおが知人のヤクザの親分の顔を立てて岡山市内のキャバクラの店長にちえりを解放するための交渉を進めた結果、7月20日に解放されて家に帰ることができた。
そのために奈美は、城ノ井の家にオンギを返すためにのりひことお見合いをすることになった。
ちえりが逃がしたチワワについては、飼い主だった女性が犬がいなくってしまった時に必要な届出を出したからもういいと言うことで金銭的な要求を取り下げていた。
相手が金銭的な要求を取り下げても、奈美は城ノ井の家にオンギを返すために、のりおが指定した日にお見合いをすることになっていた。