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崩口川(くえくちがわ)
第1章 崩口川(くえくちがわ)
そして、そんな中で恐ろしい事件が発生した。

事件は、のりひでが城ノ井の家の戸籍からハイジョされた日から6ヶ月後の12月16日に発生した。

事件は、高知県いの町の国道194号線の寒風山トンネルのすぐ近くにあります林道の入り口で発生した。

事件現場に、白のカローラのライトバンが停車していた。

事件は、のりひでが家出をしてイソウロウ生活をしていた先の家で暮らしている男性の焼死体を遺棄(すて)ようとしていた時、近くで送電線の点検作業をしていた電力会社の作業員の男性に目撃されたので、のりひではサバイバルナイフで作業員の男性を刺し殺して逃げた。

事件現場にキンパクした空気が走っていた。

事件現場の林道付近に高知県警のパトカーのけたたましいサイレンが鳴り響いたのと同時に、上空に高知県警のヘリコプターが旋回していた。

のりひでは、必死になって林道を逃げ回っていた。

事件発生から40分後のことであった。

(キーッ…バタン…ドカドカ…)

この時、黒のキャデラックがのりひでの前に急停車した。

その後、車の中からに乗っていたヤクザの男数人が出てきたあと、のりひでをむりやり車に乗せようとしていた。

「離せ!!離せ!!」

(バタン…キーッ…グォーン!!)

ひでのりは、ヤクザの男たちに連れ去られた後に行方不明になった。

この時のりおは、ひでのりをカンドーしていたので、行方不明になったことを聞いてもこう言うて吐きすてた。

「後妻のクソ餓鬼(ガキ)なんか熊のエサになりゃいいんだよ…」

のりひこもまた、のりひでのことを激しくきらっていたので、ますますムカンシンになっていた。

華永は、のりおとのりひこから『クソ餓鬼のことをいつまで思っているのだ!!』と怒鳴られて、シツヨウに暴力をふるわれていた。

どうして…

どうしてなの…

アタシは、一生懸命になってふたりの息子を分け隔てなく育てたのに…

どうしてのりひでのことを『クソ餓鬼』と言うのよ…

のりひでの障がいを…

どうして理解しないのよ…
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