この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
崩口川(くえくちがわ)
第2章 崩口川(くえくちがわ)・排撃

さて、その一方で志津永と華菜永と沙菜永の母娘はどうしていたのかと言うと、大切な家族が死にかけていると言うのに悲しむ気配が全くなかった。
志津永は、どちらかと言えば照史のことがキライなので、亡くなれば1億数千万円の保険金が手に入るから金銭には不自由しないと言うて、よろこんでいた。
その上、志津永の両親も照史のことがキライなので『保険金のためにはよ死ねや…』と思っていた…照史が亡くなったあとは、遺骨を稲井の家に返さずに、不燃物のゴミとして棄てることを決めたので、ますますダラクしていた。
それとは別に、家では深刻な問題がもう一つあった。
ちえりは、以前勤務していた運送会社で窃盗事件を起こしてケーサツに逮捕されていた。
その後、おじ夫婦が弁護士を通じてジダン交渉をして問題を解決させたので、処分保留でシャクホウされていた。
そのあとに、明屋書店(はるやしょてん)に再就職をしてもう一度再出発してがんばっていたが、ここへ来てナマケグセが出ていたようだ。
全くやる気のないちえりは、ナマケモノの店員と言うレッテルをはられていた。
お客様が買いたい本がみつからないので探してくださいと頼まれても、ちえりは『えーとえーと…』と言うて迷い続けてばかりいたので、お客様を長時間待たせてばかりいた。
志津永は、どちらかと言えば照史のことがキライなので、亡くなれば1億数千万円の保険金が手に入るから金銭には不自由しないと言うて、よろこんでいた。
その上、志津永の両親も照史のことがキライなので『保険金のためにはよ死ねや…』と思っていた…照史が亡くなったあとは、遺骨を稲井の家に返さずに、不燃物のゴミとして棄てることを決めたので、ますますダラクしていた。
それとは別に、家では深刻な問題がもう一つあった。
ちえりは、以前勤務していた運送会社で窃盗事件を起こしてケーサツに逮捕されていた。
その後、おじ夫婦が弁護士を通じてジダン交渉をして問題を解決させたので、処分保留でシャクホウされていた。
そのあとに、明屋書店(はるやしょてん)に再就職をしてもう一度再出発してがんばっていたが、ここへ来てナマケグセが出ていたようだ。
全くやる気のないちえりは、ナマケモノの店員と言うレッテルをはられていた。
お客様が買いたい本がみつからないので探してくださいと頼まれても、ちえりは『えーとえーと…』と言うて迷い続けてばかりいたので、お客様を長時間待たせてばかりいた。

