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崩口川(くえくちがわ)
第2章 崩口川(くえくちがわ)・排撃

えーと…
お客様が買いたい本はなんだったのかな…
えーと…
作者の名前は…
えーと…
思い出せないわ…
ちえりは、必死になってお客様が買いたい小説本のタイトルを思い起こそうとしていたのに、想い出せない…
4月20日頃のことであった。
この日もちえりは、お客様が買いたい本を探してくれと頼まれていたのに、買いたい小説本のタイトルが思い出せなかったので『えーと、えーと…』と言うて苦しんでいた。
えーと…
お客様が買いたい小説本のタイトル…
ああ…
たしか、西村寿光先生のホラー小説だったわ…
あれはたしか…
『四国連絡特急…』
違う…
それは西村京太郎先生の小説…
西村寿光先生の原作の…
『ほ…』
その先が…
思い出せない…
どうしよう…
そんな時であった。
ものすごくまごついているちえりの態度をみかねた上の人がやって来て、ちえりの肩をぐいっとつかんで、突き放すような声で言うた。
お客様が買いたい本はなんだったのかな…
えーと…
作者の名前は…
えーと…
思い出せないわ…
ちえりは、必死になってお客様が買いたい小説本のタイトルを思い起こそうとしていたのに、想い出せない…
4月20日頃のことであった。
この日もちえりは、お客様が買いたい本を探してくれと頼まれていたのに、買いたい小説本のタイトルが思い出せなかったので『えーと、えーと…』と言うて苦しんでいた。
えーと…
お客様が買いたい小説本のタイトル…
ああ…
たしか、西村寿光先生のホラー小説だったわ…
あれはたしか…
『四国連絡特急…』
違う…
それは西村京太郎先生の小説…
西村寿光先生の原作の…
『ほ…』
その先が…
思い出せない…
どうしよう…
そんな時であった。
ものすごくまごついているちえりの態度をみかねた上の人がやって来て、ちえりの肩をぐいっとつかんで、突き放すような声で言うた。

