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第2章 崩口川(くえくちがわ)・排撃

「高校受験をあきらめる理由は他にもあるわよ!!紗菜永ね!!１学期のシケンの順位が学年で最下位になっているのよ!!偏差値が40以下では公立の受験なんて受かりっこないわよ!!」
「志津永…あんまりだわ…決めつけるなんてあんまりよ…」

母親がしんどい声で志津永に言うていたので、志津永はますます怒り狂っていた。

「はがいたらしいわねあんたは!!アタシに文句があると言いたいのかしら!!」

志津永がますます怒り狂ってわけの分からないことを口走っていたので、母親は志津永にどうして紗菜永にチャンスを与えようとしないのかというてからこう言うた。

「志津永。」
「何よ!!」
「志津永は、紗菜永にもう一度高校へ行けるチャンスを与えてあげることは…」
「できるわけないわよ!!偏差値40以下の紗菜永が行ける高校なんてどこにもないわよ!!」
「それじゃあ、働きながら学べる高校があったとしても、志津永はチャンスを与えないと言いたいわけなのね…」
「ええ!!その通りよ!!」
「それじゃあ、どうしたいのよ？」
「だから!!ちえりが明屋書店に与えた大損害を返すために働いてもらうことを決またから勝手に変更するなと言うているのよ!!」

このあと、志津永はさらにわけの分からないことを口走っていたので、両親は何も言うことができなかった。

その時であった。

家の居間で志津永が紗菜永の高校受験はあきらめさせると言うてわけの分からないことをぐちゃぐちゃ言うていたのを紗菜永が玄関で聞いてしまったので、ワーとさけびながら走り去って行った。

紗菜永は、東予丹原インターの近くにあるフジの敷地内のゲーセンに行って、ホラー射撃ゲームで遊びまくっていた。

紗菜永は、夏休み中勉強をせずにひたすら遊びまくっていたのと同時に、気持ちのすさみが高まっていた。