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第2章 崩口川(くえくちがわ)・排撃

５

志津永が沙菜永の進路をトントン拍子で進めていたことが原因で、沙菜永は志津永に対してより激しい憎悪を抱くようになっていた。

2018年10月１日頃、心が大きく壊れてしまった沙菜永は志津永に対してより激しい憎悪を抱くようになってしまったのと同時に学校を勝手に休み続けていた。

志津永の両親は、このままの状態が長引けば沙菜永は近い将来に取り返しのつかないあやまちを犯してしまう危険性をはらんでいることに気がついていたので、手遅れになる前に病院へ連れて行くことを決めた。

10月２日のことであった。

沙菜永は、祖父母に連れられて東温市にある大学病院へ連れて行った。

沙菜永は、大学病院の児童精神科で緊急診療を受けた。

この時であったが、沙菜永の診療を担当していた医師が沙菜永の今の状態は『非常に危険な状態』だと判断した。

つまり、手遅れになってしまう前に入院をしなければ沙菜永の心がさらに大きく壊れてしまう…心が大きく壊れてしまった場合には取り返しのつかない恐ろしいあやまちを犯してしまうと言うことである。

大変だ…

手遅れになる前に沙菜永を入院させないと…

近い将来…

凶悪事件を起こしてしまう恐れが出てしまう…

どうしよう…

どうしよう…

祖父母は、医師から下された診断結果を聞いた時に頭の中が真っ白になったので、どこから手をつけてゆけばいいのか分からずに困っていた。