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メサイアの灯火
第3章 蒼太とメリー
エトルリア人は歴史の古い民族で紀元前八世紀頃にはもう、イタリア半島中部に独自の生活圏を築いていた。
もっともその出自に付いては明確には解っておらずマムルーク朝トルメキアのリディア地方にいた民族であるとも、イタリア半島固有の部族であるとも言われており、今日でも結論は出ていない。
ただしかなり古くから数学を理解して文化文明を持ち、鉄を用いていた事などが記録されている。
古代ギリシャとも交流がありその頃から両者には接点があったが一方の大和民族に至っては現在では伝説上の存在とされていて、詳細は全く以て残っていないのが実情だった。
・・・少なくとも表向きは。
「ねえねえ蒼太」
「なにさメリー」
「今日学校が終わったらさ、駅前のパティシエに行こうよっ。二人でアイスクリーム食べたいな!!」
「うん、いいよ。僕も前々から興味あったし。でもああ言うところって女の子が行くところかなって思ってたから我慢してたんだ」
「なーんだ、言ってくれたら良かったのに!!」
他愛ない会話をしながら彼等、綾壁蒼太とメリアリア・カッシーニは学校へと続く煉瓦造りの森の道を連れたって歩いて行く。
もっともその出自に付いては明確には解っておらずマムルーク朝トルメキアのリディア地方にいた民族であるとも、イタリア半島固有の部族であるとも言われており、今日でも結論は出ていない。
ただしかなり古くから数学を理解して文化文明を持ち、鉄を用いていた事などが記録されている。
古代ギリシャとも交流がありその頃から両者には接点があったが一方の大和民族に至っては現在では伝説上の存在とされていて、詳細は全く以て残っていないのが実情だった。
・・・少なくとも表向きは。
「ねえねえ蒼太」
「なにさメリー」
「今日学校が終わったらさ、駅前のパティシエに行こうよっ。二人でアイスクリーム食べたいな!!」
「うん、いいよ。僕も前々から興味あったし。でもああ言うところって女の子が行くところかなって思ってたから我慢してたんだ」
「なーんだ、言ってくれたら良かったのに!!」
他愛ない会話をしながら彼等、綾壁蒼太とメリアリア・カッシーニは学校へと続く煉瓦造りの森の道を連れたって歩いて行く。