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セクロス怪談
第3章 夜会
ざわ……ざわ……

しかし皆美しいため童貞清水は鼻の下を伸ばす。

「エロゲやん、ハーレムやん」

だがしかしあの伝説を思い出し身を凍らせる。

ヒソヒソと笹岡に耳打ちする。

「ちょ……ヤバくねぇか? マジモンじゃねぇか?」

「いや、ふたなり伝説は嘘っていう事もありえる。かつてここに来た旅人が面白おかしくでっち上げたのかも」

「そりゃあねぇだろ」

「可能性があるだろ。案外そういう事あり得るだろ」

「それは……まあ……」

「なにコソコソ喋ってるの? 春乃、殴るよ?」

握りこぶしを作る長谷川に冷や汗を流す笹岡。

「違うよバカ。俺はお前しか眼中にねぇって」

「それなら良し」

「やれやれ……」
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