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セクロス怪談
第4章 ランボー 怒りの大脱出
楽しく悠莉と話していた一同の耳に清水の絶叫が轟いた。

「で、出たあああああああ!!」

部屋に転がり込み、頻りに廊下を気にする。

「どうした亮一。なにが出たんだ?」

「決まってんだろ! 妖怪ふたなり女だよ!!」

酔っている一同はなんの事かさっぱり分かっていない。

笹岡は鼻で笑う。

「頭大丈夫か?」

「下ネタとかキモいんですけど」

「おいおい正気に戻れ! 伝説だよ! 伝説は本当だったんだよ!!」

ぼーっと考えていた笹岡だったが、突然思い出し、冷や汗を流す。

ふと悠莉を見る。

そこには先程の良いお姉さん的な感じとはうって変わって、冷酷な表情をした悠莉がこちらを見ていた。

ざわ……ざわ……

「……!?」

更に双子も立ってこちらをガン見している。

長谷川と宇佐美も思い出したようで顔を強張らせている。

「やれやれ……気付いちまったか……酔わせて寝させて一気に犯してやろうと思ったが予定変更だ」
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