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オレンジ色の世界で。
第1章 台風がくる。
「――母さんが浮気とか不倫してるって言われても、不思議では無いかもな。父さんは仕事仕事で殆ど家にいないし。バイトも頻繁にしてるワケじゃないから、そう言う事をする時間は沢山あるだろうし……」
そう言う事を想いつつ、チンコを握り、母似の女優が乱れる様を観ているともう一度射精したくなったので速やかに抜く事にした。
それから、一息つき片付けに取り掛かる。
匂いが篭らぬ様に、部屋の換気をして、大量のティッシュは少しづつトイレに流して。
エロビデオは巻き戻して返すのが礼儀だ、という従兄の教えを忠実に守り、元の押し入れの奥の奥へと仕舞い込んだ。
それからぼくは、自室のベッドへと倒れ込んだ。
急激な眠気に襲われる。
大量に射精した後はいつもこうだ。
深い、深い眠りに落ちてゆく。
――猛烈な風雨の音で目を覚ました。
片目を閉じたまま時計を見ると、十五時を少し過ぎていた。
寝たのは多分十三時頃だ。昼飯も食べずにオナニーに耽った為、かなりの空腹状態だった。
ぐう、と大きく腹の虫が鳴く。
そろそろ母が帰って来る頃だろうと思い、一階へと下りた。
改めて今回の台風の強烈さを思い知る。
家が吹き飛ばされてしまう様な暴風雨だった。
既に母は帰宅済みだと思っていたが、ぼくが一階へと下りた時に、家の扉を開けバタバタと帰って来た。
水色の雨がっぱを纏っている。
壊れた傘を手にしているので、途中まではこの暴風雨の中傘をさして来たのだろうか?
「おかえり、母さん。凄い風と雨だね。もしかして自転車で帰って来たの?」
ぼくがそう言うと、母は雨がっぱのフードを取り顔を出した。
その瞬間、先ほどまで視聴していたエロビデオの女優の姿がフラッシュバックする。思わず息を飲んでしまった。
「あ、たかしくん、ただいまー。いやぁ、雨がっぱ持って行ってて正解だったぁ。喫茶店を出る時まではね、雨小降りだったし、風も言う程強く無かったからね、自転車で傘さして来ちゃったんだよねえ。そしたらさ、途中でびゅうびゅう風吹き出して、傘壊れちゃうし、スカート捲れてパンツ丸見えになっちゃうしで大変だったんだよ」と、母は散々な目にあってながらも明るく笑顔混じりに明け透けなく言葉を発する。
ぼくは、卑猥な妄想を押し殺しつつ洗面所へと向かいバスタオルを取って来て、母へと手渡した。
そう言う事を想いつつ、チンコを握り、母似の女優が乱れる様を観ているともう一度射精したくなったので速やかに抜く事にした。
それから、一息つき片付けに取り掛かる。
匂いが篭らぬ様に、部屋の換気をして、大量のティッシュは少しづつトイレに流して。
エロビデオは巻き戻して返すのが礼儀だ、という従兄の教えを忠実に守り、元の押し入れの奥の奥へと仕舞い込んだ。
それからぼくは、自室のベッドへと倒れ込んだ。
急激な眠気に襲われる。
大量に射精した後はいつもこうだ。
深い、深い眠りに落ちてゆく。
――猛烈な風雨の音で目を覚ました。
片目を閉じたまま時計を見ると、十五時を少し過ぎていた。
寝たのは多分十三時頃だ。昼飯も食べずにオナニーに耽った為、かなりの空腹状態だった。
ぐう、と大きく腹の虫が鳴く。
そろそろ母が帰って来る頃だろうと思い、一階へと下りた。
改めて今回の台風の強烈さを思い知る。
家が吹き飛ばされてしまう様な暴風雨だった。
既に母は帰宅済みだと思っていたが、ぼくが一階へと下りた時に、家の扉を開けバタバタと帰って来た。
水色の雨がっぱを纏っている。
壊れた傘を手にしているので、途中まではこの暴風雨の中傘をさして来たのだろうか?
「おかえり、母さん。凄い風と雨だね。もしかして自転車で帰って来たの?」
ぼくがそう言うと、母は雨がっぱのフードを取り顔を出した。
その瞬間、先ほどまで視聴していたエロビデオの女優の姿がフラッシュバックする。思わず息を飲んでしまった。
「あ、たかしくん、ただいまー。いやぁ、雨がっぱ持って行ってて正解だったぁ。喫茶店を出る時まではね、雨小降りだったし、風も言う程強く無かったからね、自転車で傘さして来ちゃったんだよねえ。そしたらさ、途中でびゅうびゅう風吹き出して、傘壊れちゃうし、スカート捲れてパンツ丸見えになっちゃうしで大変だったんだよ」と、母は散々な目にあってながらも明るく笑顔混じりに明け透けなく言葉を発する。
ぼくは、卑猥な妄想を押し殺しつつ洗面所へと向かいバスタオルを取って来て、母へと手渡した。