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ペリドット
第1章 台風9号が直撃する夜。
『第4話:優しくしてください』
シズカは僕から視線を外す様になっていた。
先程までは気丈に立ち振舞っていたのだろうが、思いの丈を吐露して、素の自分が出て来てしまっているようだ。大人っぽく見えていたのに、こうも恥ずかしがられてしまうと、経験の無い女学生の様にも見えてしまう。
「あ、あのう?こう言うのって普通は、キスとかからして、それから……」
「その普通っていうのは何処で習ったの?」
「習ったって訳じゃ無いですけど……主人の時はそうだったし」
「それは、ご主人の普通であって、僕の普通では無いからね。さて、そろそろ寝室に行こうか?」
僕が促すと、彼女は一瞬、視線を重ねてくれたが直ぐに逸らしてしまった。
しかし、その一瞬で僕が本気だと言う事を察したのだろう、ゆっくりと重い腰を上げてくれた。
せめて、その純真さは本物であってくれよと思う。
しかし、大人しい女性の場合は乱れてくれた方がおもしろいかもしれない。ギャップ的なアレで。
と、そんな感じで、あからさまに淫靡な視線を送っていると、彼女は逃げる様に小走りで奥の部屋へと去ってしまった。
僕は瓶に残っていたビールを全てグラスに注ぎ、ゆっくりと時間を掛けて飲み干す。別に焦る必要は無いと思っていた。
こうなったら、ガチャガチャと慌ただしく犯してしまう事も可能なのだろうが、それでは幾分味気無い。
そんな事よりも、僕は自らの変貌に驚いていたのだ。
主婦に不倫を持ち掛けられるなんて初めての経験だが、だとしても、僕がこうして言葉で責めたり、目の前でオナニーして見せろだなんて、思いはしても実行するなんて有り得ない事だった。
彼女と六年間同棲していても、比較的ノーマルな性交しか無かった……いや、だからこそ彼女は僕の元を去ったのだろうか?
真面目で優しいだけの男なんて、女にしてみれば物足りないのかもしれない。
現にこうして無理難題を吹っ掛けたら、隣の奥様は恥ずかしながらも寝室へと行ってしまったのだから。
シズカは僕から視線を外す様になっていた。
先程までは気丈に立ち振舞っていたのだろうが、思いの丈を吐露して、素の自分が出て来てしまっているようだ。大人っぽく見えていたのに、こうも恥ずかしがられてしまうと、経験の無い女学生の様にも見えてしまう。
「あ、あのう?こう言うのって普通は、キスとかからして、それから……」
「その普通っていうのは何処で習ったの?」
「習ったって訳じゃ無いですけど……主人の時はそうだったし」
「それは、ご主人の普通であって、僕の普通では無いからね。さて、そろそろ寝室に行こうか?」
僕が促すと、彼女は一瞬、視線を重ねてくれたが直ぐに逸らしてしまった。
しかし、その一瞬で僕が本気だと言う事を察したのだろう、ゆっくりと重い腰を上げてくれた。
せめて、その純真さは本物であってくれよと思う。
しかし、大人しい女性の場合は乱れてくれた方がおもしろいかもしれない。ギャップ的なアレで。
と、そんな感じで、あからさまに淫靡な視線を送っていると、彼女は逃げる様に小走りで奥の部屋へと去ってしまった。
僕は瓶に残っていたビールを全てグラスに注ぎ、ゆっくりと時間を掛けて飲み干す。別に焦る必要は無いと思っていた。
こうなったら、ガチャガチャと慌ただしく犯してしまう事も可能なのだろうが、それでは幾分味気無い。
そんな事よりも、僕は自らの変貌に驚いていたのだ。
主婦に不倫を持ち掛けられるなんて初めての経験だが、だとしても、僕がこうして言葉で責めたり、目の前でオナニーして見せろだなんて、思いはしても実行するなんて有り得ない事だった。
彼女と六年間同棲していても、比較的ノーマルな性交しか無かった……いや、だからこそ彼女は僕の元を去ったのだろうか?
真面目で優しいだけの男なんて、女にしてみれば物足りないのかもしれない。
現にこうして無理難題を吹っ掛けたら、隣の奥様は恥ずかしながらも寝室へと行ってしまったのだから。