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ペリドット
第2章 ふたりの少女。
『第3話:じゃぁ今日遊びに行ってもいーい?』
僕は今、告白をされた?……いや、強要?最初は友達と言っていたのに、いつの間にやら彼女にしてくれになっていた。
マシンガンの如く繰り出された言葉達は、一旦耳に入ってくれたが脳みそが上手く消化出来ず、殆ど内容を把握出来なかった。
会社で一番の聞き上手だと謳われるこの僕でも、流石にこのお喋りモンスターの相手は面倒臭い。
それに彼女っていうのは冗談だとして、もし万が一友達にでもなってしまったら、この喫茶店自体が安息の場では無くなってしまう。
それだけは何としても避けなければならなかった。
「あはは、あの、えーっと、ハンバーグ定食を一つお願いします」
「えーーー?ナニソレー?なんでリクの告白無視しちゃうの?超ショックなんですけどー。今の人生初の告白だったんだよ?それなのにハンバーグ定食とか、ありえなくない?」
リクの表情はコロコロと変化している。
黙っていれば可愛いと思うのだが、如何せん喋り過ぎなのだ。
一晩シズカの様な穏やかな女性と過ごした後だから、余計にそう感じてしまうのかもしれない。
「告白って……僕、二十九歳だよ?リクちゃんはまだ高校生くらいだろう?」
「呼び捨てでいいよう。リクはもうすぐ十七歳。タチバナくんは二十九なんだぁ。若く見えるよねぇ。ってゆーか十二歳しか変わらないじゃん!」
「いや、十二歳って一回りも違うし。それにまだ十六歳なんだろ?付き合ってるのがバレたら警察に……」
「ねえ、ねえ?タチバナくん、メアド教えてよ?あのね、リクの誕生日ね、八月十五日なの。今週の土曜日ね。もう予定ある?無かったら、リクと遊んで欲しいんだけど、いい?」
別に予定は無いが、それより、何で話が勝手に進んでいくのだろうか?
リクは何処からともなくピンク色のケイタイを取り出し、ピピピピピと高速でボタンを押し始めた。恐らく僕の名前を入力しているのだろう。
女子高生にメアドを聞かれるなんて光栄な事だが、遊びに行ったら出逢ってすぐなのに高級な誕生日プレゼントを買わされるのでは無いだろうか?という思いが後ろ髪を懸命に引っ張っていた。
僕は今、告白をされた?……いや、強要?最初は友達と言っていたのに、いつの間にやら彼女にしてくれになっていた。
マシンガンの如く繰り出された言葉達は、一旦耳に入ってくれたが脳みそが上手く消化出来ず、殆ど内容を把握出来なかった。
会社で一番の聞き上手だと謳われるこの僕でも、流石にこのお喋りモンスターの相手は面倒臭い。
それに彼女っていうのは冗談だとして、もし万が一友達にでもなってしまったら、この喫茶店自体が安息の場では無くなってしまう。
それだけは何としても避けなければならなかった。
「あはは、あの、えーっと、ハンバーグ定食を一つお願いします」
「えーーー?ナニソレー?なんでリクの告白無視しちゃうの?超ショックなんですけどー。今の人生初の告白だったんだよ?それなのにハンバーグ定食とか、ありえなくない?」
リクの表情はコロコロと変化している。
黙っていれば可愛いと思うのだが、如何せん喋り過ぎなのだ。
一晩シズカの様な穏やかな女性と過ごした後だから、余計にそう感じてしまうのかもしれない。
「告白って……僕、二十九歳だよ?リクちゃんはまだ高校生くらいだろう?」
「呼び捨てでいいよう。リクはもうすぐ十七歳。タチバナくんは二十九なんだぁ。若く見えるよねぇ。ってゆーか十二歳しか変わらないじゃん!」
「いや、十二歳って一回りも違うし。それにまだ十六歳なんだろ?付き合ってるのがバレたら警察に……」
「ねえ、ねえ?タチバナくん、メアド教えてよ?あのね、リクの誕生日ね、八月十五日なの。今週の土曜日ね。もう予定ある?無かったら、リクと遊んで欲しいんだけど、いい?」
別に予定は無いが、それより、何で話が勝手に進んでいくのだろうか?
リクは何処からともなくピンク色のケイタイを取り出し、ピピピピピと高速でボタンを押し始めた。恐らく僕の名前を入力しているのだろう。
女子高生にメアドを聞かれるなんて光栄な事だが、遊びに行ったら出逢ってすぐなのに高級な誕生日プレゼントを買わされるのでは無いだろうか?という思いが後ろ髪を懸命に引っ張っていた。