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ペリドット
第2章 ふたりの少女。
「おーい?大丈夫かぁ?生きてる?寝てるだけだよね?迷子なのかな?おーい?」
下手に触って騒がれたら不味いと思い、声を掛けるのだが一向に起きてくれる気配が無い。
「はあああ、マジかぁ。今日は疲れてるんだよ。なんで最後の最後まで面倒な事が起きるんだ。頼むから起きてくれよ。おーい!本当にお願い!起きてー!」
すると、僕の声が届いたのか、少女はもぞもぞと動きだした。本気で寝ていた様で何やら呻き声も上げている。
「んんんんーーー。あぁ、なんやぁ、ケイゴやっと帰って来たんかぁ」
少女は眠そうに目を擦りながら僕の名前を呼び捨てで呼んだ。
しかも、この声、この関西弁、このふてぶてしさ、見紛う訳がないコイツは――
「え?もしかして、ユミ?は?なんで?こんな所で何してんの?」
「ん?なんでそんなに驚いてんのー?」
「いや、そりゃ驚くだろ普通わ!?理解不能だよ!なんでオマエがこんな時間にこんなとこで体育座りで寝てるんだよ?」
僕の部屋の前にいた少女は、神戸に住む従妹だった。会うのは三年振りくらいだろうか。
「はぁ、もう男やねんからキャンキャン言いなやぁ」
「いやいや、キャンキャンも言いたくなるだろう?オジさんとオバさんはどうしたんだよ?」
「そんなん、おるわけないやん?ウチ一人で来たんやし」
「一人で?神戸から?なんで?」
「ケイゴは昔っから質問ばっかりやなぁ。なんで?なんで?なんで?ばっかりやわ。久しぶりにウチに逢えて嬉しくないん?」
「なんで僕が喜ばないとダメなんだよ?僕が質問ばかりなのは、オマエが昔っから意味不明な事ばっかりするからだろ?って言うか大体なんで呼び捨てなんだよ!」
「はぁ、もう相変わらずウルサイヤツやなぁ。全然成長してへんやんかぁ。まぁ話は中でするから早よ運んで?」
「運ぶ?なんで?」
「そんなん、ケイゴを待ち過ぎてお尻痺れて立ち上がれへんからに決まってるやんか。いい加減それくらいの事は分かる様になっといてよ。はぁ、もう、眠いし、お腹減ったし、お尻痛いし、ケイゴは質問ばっかりで全然成長しとらんし、ホンマに最悪やわぁ」
下手に触って騒がれたら不味いと思い、声を掛けるのだが一向に起きてくれる気配が無い。
「はあああ、マジかぁ。今日は疲れてるんだよ。なんで最後の最後まで面倒な事が起きるんだ。頼むから起きてくれよ。おーい!本当にお願い!起きてー!」
すると、僕の声が届いたのか、少女はもぞもぞと動きだした。本気で寝ていた様で何やら呻き声も上げている。
「んんんんーーー。あぁ、なんやぁ、ケイゴやっと帰って来たんかぁ」
少女は眠そうに目を擦りながら僕の名前を呼び捨てで呼んだ。
しかも、この声、この関西弁、このふてぶてしさ、見紛う訳がないコイツは――
「え?もしかして、ユミ?は?なんで?こんな所で何してんの?」
「ん?なんでそんなに驚いてんのー?」
「いや、そりゃ驚くだろ普通わ!?理解不能だよ!なんでオマエがこんな時間にこんなとこで体育座りで寝てるんだよ?」
僕の部屋の前にいた少女は、神戸に住む従妹だった。会うのは三年振りくらいだろうか。
「はぁ、もう男やねんからキャンキャン言いなやぁ」
「いやいや、キャンキャンも言いたくなるだろう?オジさんとオバさんはどうしたんだよ?」
「そんなん、おるわけないやん?ウチ一人で来たんやし」
「一人で?神戸から?なんで?」
「ケイゴは昔っから質問ばっかりやなぁ。なんで?なんで?なんで?ばっかりやわ。久しぶりにウチに逢えて嬉しくないん?」
「なんで僕が喜ばないとダメなんだよ?僕が質問ばかりなのは、オマエが昔っから意味不明な事ばっかりするからだろ?って言うか大体なんで呼び捨てなんだよ!」
「はぁ、もう相変わらずウルサイヤツやなぁ。全然成長してへんやんかぁ。まぁ話は中でするから早よ運んで?」
「運ぶ?なんで?」
「そんなん、ケイゴを待ち過ぎてお尻痺れて立ち上がれへんからに決まってるやんか。いい加減それくらいの事は分かる様になっといてよ。はぁ、もう、眠いし、お腹減ったし、お尻痛いし、ケイゴは質問ばっかりで全然成長しとらんし、ホンマに最悪やわぁ」