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第1章 擬似体験のその先

「立てないか。」男性が上半身を縛っている縄を掴み引き上げた。
「ありがとう御座います。」
「意外と自由が効かないだろう。」
「はい。」
「それじゃついてこい。」男性が歩き始める。
部屋の奥にドアがあり男性はそのドアを開いた。
「この中でお前はこれから３日を過ごす事になる。
いいか。
この部屋に入れば２度と今の生活に戻る事は出来ない。
最後のチャンスだ。
入らないなら縄を解いてやろう。
どうだ。
中に入ったら俺は今みたいに優しくないぞ。」
彼女は真っ暗な部屋を覗き込みながら「はい。」答えると部屋の中に一歩踏み込んだ。
彼女にもう躊躇はなかった。
この中には自分が思い描いていた世界がある。
ジワっとヴァギナが濡れるのがわかる。
彼女は緊張と興奮を感じていた。
そして期待を胸に部屋の中に消えていった。
続いて男性が中に入るとドアが閉められガチャっと鍵がかけられる音がした。
また１人マゾ奴隷になる事を決意した女性がSMという深淵に足を踏み入れた。