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こいのうた。
第13章 温癒
京丞は、一華を部屋に連れていくと、ギュッと抱きしめた。

自分の切ない気持ちと、一華の不安を壊すように。


「先輩…苦しい…(笑)」

「あ、ごめん」

パッと腕を緩めると、一華のおでこに軽く口付けをした。

「先輩の家、二回目」

「そうだね。部屋は初めてだ」

「うん」

見回すと、黒と白を基調にした落ち着いた部屋だ。

脱いだ服はそのままだが、綺麗で散らかっていない。

「先輩…意外と綺麗な部屋」

「意外とって何だよ(笑)」

「男の人の部屋って、散らかってるのかと思ってた」

「みんながそんなのばっかじゃないよ」

「男の人の部屋、初めてだから」

「そうなの?」

「うん」

「実は、俺も、女の子 部屋に入れたの初めて」

「え!」

一華が驚くと、京丞がわざと睨む。

「そんな驚かなくても…」

「だって…(笑)」

二人は顔を見合わせて笑う。
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