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こいのうた。
第15章 二つの影
秋も終わりに近づき、少し肌寒くなってきた頃。

二年生は修学旅行で学校を空ける。

一華は、京丞が居なくなってしまうような気持ちでいっぱいだった。


三泊五日―――。

海外に行くため、連絡もとれなくなってしまう。

今日は、その荷造りをしている。



「修学旅行かぁ〜」

「寂しい?」

「うん…」

「すぐ帰ってくるさ」

「でも…」


一華は、京丞と梓が同じ班だと聞いていたので、気にしていた。
それを察するように、京丞は一華を抱きしめる。

「大丈夫。梓とは何もないよ」

「うん…」

「一華ちゃんのお兄様も、俺らと一緒だから安心だしね~(笑)」

京丞は一華の頭をポンポンと優しくたたく。

「連絡、とれないとつまんない」

「そうだね。写真いっぱい撮ってくるよ。お土産も楽しみにしてて」
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