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こいのうた。
第16章 仄香る
京丞が腰を揺らす度に、ギシギシと音をたてるベッド。
大丞の部屋にいるという罪悪感と、下にいる大丞に聴こえてるのでは というスリルで更に燃え上がる二人。

必死に声を抑える一華。
しかし京丞の動きは止まらない。

溢れる愛欲。
こぼれる甘い吐息。
耳元で聴こえる乱れた息づかい。

締め切った部屋に充満する淫靡な香りと
シーツから漂う香水の匂い。

全てが入り乱れ、眩暈がしそうな程に高まる二人の鼓動。


「…っはぁ……あ…せんぱい…誰かいる…」

「え…?」

一瞬、京丞は動きを止める。
しかし一華がそれを許さない。
京丞の腰に足を絡め、自ら腰を動かす。

「…っ…一華ちゃん…ダメだよ」

「止めないで…」

視線を感じながらも、布団の中で蠢く二人の身体。

「大丞…?」

ドア越しに話し掛ける。

「荷物を…取りたいんだけど…」

申し訳なさそうな大丞の声。

京丞は一華を見る。

「いいよ…」

そう言うと、やっと腰の動きを止める一華。


「ゴメン」

ドアを少し開けて、大丞が入ってくる。

繋がったままの京丞のモノが一瞬ビクッとはねる。
絶頂寸前で止められ、激しく疼く。

机の引き出しをあさる大丞をよそに、我慢の限界だった京丞が腰の動きをゆっくりと再開する。

「…っ」

再び押し寄せる快楽の波が京丞を襲う。
余りの快感に、大丞の存在を忘れて速度をあげる。

「あ…ぁぁぁ…せんぱい…」



「ちょっと、京丞…」

二人の大胆な行為に焦る反面、興奮を覚える大丞。

好きな女の子が、兄に抱かれる姿は、想像を絶する程の猥らな光景だった。
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