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こいのうた。
第20章 六花
そしてやってきたクリスマスイヴ―――。


二人は仕事を休みにしてもらい、イルミネーションで彩られた街へ繰り出す。

人ごみをすり抜けて、中央広場の噴水の前に出ると、鮮やかに飾られた木々が二人を見下ろしている。

「綺麗~」

「だね。…俺、イヴに仕事休んだの初めてだ」

「えっ、大丈夫なの?」

「うん。今まで、一緒に見たいって思えるような子いなかったし」

「…」

「一華ちゃんとだから、来たいと思った」

「…ありがとう」


京丞の素直な気持ちが嬉しくて、つい瞳が潤んでしまう。

「私も、先輩と一緒にいて、幸せだよ?」

「……俺が卒業したら、結婚しよう」

まばゆい光の中で、京丞はじっと一華を見つめる。

「…うん」

一華は、ただそうこたえるのが精一杯だった。
嬉しくてこみあげてくる涙を、京丞は優しく拭う。

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