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こいのうた。
第3章 焦燥
「一華…」

腰に回されていた手が、少しずつ上にずれてくる。

「いや…ダメっ」

一華は力いっぱい京丞の両手を掴む。
しかし、180近くある京丞の力には到底かなわない。

急に向きを変えられ、京丞が一華を強く抱きしめた。

「ごめん、我慢する」

「…」

「驚かせてごめん…一目惚れなんだ」

思わぬ展開に、一華は返す言葉が見つからずにいた。
元彼に裏切られ、男は信用できないとずっと言い聞かせてきた今、そう簡単に京丞を信用できなかった。
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