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こいのうた。
第5章 嫉妬
「あいつ…」

沈黙を破るように、京丞がつぶやく。

「その女、黒髪のストレートじゃなかった?」

「そう」


京丞の眉間にシワが寄る。

「あいつが俺のケータイ持ってるかも。ちょっと待ってて。休み時間に問い詰めてくる」

「あ、待って…もう少しここにいて…」

「一華ちゃん…。俺、迷惑だなんて思ってないよ」

「…うん…」

京丞の手が、今度は優しく一華の頭を撫でる。

「俺が、あいつに付きまとわれて迷惑なんだけどね」

そう言うと京丞は苦笑いして下を向いた。

「不安にさせてごめんね?」

「ううん…私こそ、信じてあげられなかった…」

「それは仕方ないよ」

「先輩…座って」

ベッドに座ると同時に、一華は京丞のネクタイを引いてキスをした。

「一華ちゃん…」

はにかんだように笑うと、一華はネクタイを放す。

「一華ちゃん、我慢できなくなっちゃう…」

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