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こいのうた。
第7章 過去
「どの辺にする?」

海の家で借りたビーチパラソルを片手に
座れる場所を探す。

「時間早いのに、人いっぱいだね」

浜辺の真ん中あたりはなかなか空いていない。

「ちょっと端寄りになっちゃうけど、いい?」

「私はどこでも…」

キョロキョロする一華の目に、見覚えのある人物が映る。
それが元彼であることはすぐに分かった。
咄嗟に京丞の手を引く。

「あ、あっちがいい…!あそこ!」

元彼に背を向け、少しでも離れたいと思ったのだ。

「どうした?急に」

「なんでもないの…ほらっ、あそこ空いてるから…」

「ほんとだ、じゃああそこにしよう」



なんとかバレずに済んだものの、ばったり会うかも という恐怖でなかなかパラソルの下から動けなかった。
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