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こいのうた。
第7章 過去
「暑いね。俺、アイス買ってくるよ!待ってて」

「うん」



―――汗がしたたる。

陽射しが眩しくて海から目をそらす。

と、そこには

こちらを見ている男がいた。


(元彼…!!やばい、気づかれた)


京丞の向かったほうに目をやる。

心臓が高鳴る。




怖くて下をむいていると、目の前に足が見える。

(!?)

恐る恐る顔をあげると、そこにいたのは京丞だった。

「どうしたの?」

ホッとして肩の力が抜ける。

「な、なんでもない!」

不思議そうに一華の顔を見つめる。

「知り合いでもいた?」

「…!」

「図星かな? おおかた、元彼ってとこでしょ(笑)」

見透かされたようで、恥ずかしくなる一華。

「…うん。目があっちゃって…」

「気にすんなよ。俺ずっと傍にいるからさ」

「うん、ありがと」


よしよし…と頭を撫でる京丞の手が少しだけ震えているのに、一華は気付かなかった。




この時は―――。

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