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こいのうた。
第7章 過去
波の音が、鼓動と共鳴する。

髪が潮風に揺れる―――――



「京丞?」


不意に名前を呼ばれ、冷や汗が出る。

「あ、やっぱ京丞だ。久しぶりー」


一華は声のするほうを見上げる。

栗色の髪に金のメッシュの男。
知らない顔だ。

京丞のほうを見ると、いつもとは違う、若干 作り笑いのような表情でいる。

「彼女かわい〜」

その言葉に、一瞬 京丞の顔がこわばる。


「駿…なんでここに…?」

「つれないなー、久々にこっち帰ってきたトモダチな・の・にっ」

駿と呼ばれたその男は、軽く京丞の背中を叩く。

(感じ悪…)

一華は京丞と男のやりとりをみて、嫌悪感を抱く。
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