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カゴノトリ
第1章 部屋の前
ぎしっ

ぎしっ

「いやっ……やめっ……んんっ、ふぅん、んんんっ」

また美保の口が塞がれたようだった。

ぎしっ

ぎしっ

「いいっ……いいっ……いいぞ!……お前の中は、ほんとにいい……」

「いやっ!」

ぎしっ

ぎしっ

「あっ、あっ、いやっ! あっ! あっ!」

ぎしっ

ぎしっ

ベッドのきしむ音のテンポと、美保のうめく声が重なる。

ぎしっ「あっ」

ぎしっ「あっ」

卓也は耳を塞ぎたかった。

ベッドの音が胸に刺さるようだった。

やめろっ!

ぎしっ

ぎしっ

ドアに倒れこんだ。

ぎしっ

ぎしっ

ドアに両手を付いた。

ぎしっ

ぎしっ

やめてくれっ!

耳を塞ぎたいのに、卓也のしたことは、もっと中の音が聞こえるようにすることだった。

ぎしっ

ぎしっ

姉ちゃん……。

ぎしっ

ぎしっ

「あっ……剛三さん……あっ……」

ぎしっ

ぎしっ

その声に卓也は目を見開いた。

姉ちゃんが何か話している。

あえぎ声の間を縫って話し掛けている。

「あっ……お願い……中には……」

ぎしっ

ぎしっ

よく聞こえなかった。

「だめだっ!」

剛三が強く言い放った。

ぎしっ

ぎしっ

「お願い……」

「だめだっ!」

ぎしっ

ぎしっ

「おねがい…もう……中には……出さないで……お願いします……」

最後は、消え入りそうな声だった。

ぎしっ

ぎしっ

剛三は、それに答えなかった。

その代わりに、ベッドのきしむ音がいっそう早くなった。
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