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生け贄企業
第1章 生け贄企業
同じ頃であった。

孫市夫婦が暮らしている家に、壬生川で暮らしている長女・佐紀江(さきえ・43歳)がやって来た。

家庭崩壊の危機におちいった孫市一家に対して、佐紀江は今暮らしている家を売却して、壬生川へ移り住んではどうかと提案した。

しかし、孫市夫婦は佐紀江が出した提案を拒否した。

今の自宅で人生を終えたい…

佐紀江夫婦と一緒に暮らすのはイヤだ…

孫市夫婦は、佐紀江に対して『帰れ!!』と言うたあと、口を閉ざした。

孫市は、背中を向けてプンとひねくれていた。

提案をけられた佐紀江は、怒った声で孫市夫婦を怒鳴りつけた。

「おとーちゃん!!おかーちゃん!!口をへの字に曲げてはぶてている場合じゃないのよ!!このままでは危ないけん、ここを出て壬生川のうちへ移り住んだらと言うとんのよ!!おとーちゃんとおかーちゃんは人の話を聞いとんかしら!!」

佐紀江がより強烈な声をあげて孫市夫婦に怒鳴っていたのを聞いた臨子は、泣きそうな声で佐紀江に言うた。

「義姉(ねえ)さん!!お願いですからおだやかに話し合いをしてください!!」
「おだやかに話なんかできないわよ!!」
「義姉さまが一方的に怒鳴ってばかりいたら、話し合いができなくなりますよ!!」
「はぐいたらしい義妹ね!!うちに命令する気なのかしら!!」
「義姉さま!!お願いですからおちついてください!!」
「やかましいだまれ!!よそ者は口をはさんでくるな!!」

佐紀江は、臨子に対して『よそ者はだまれ!!』と言うてだまらせたあと、孫市夫婦にイカクする口調で言うた。
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