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第1章 生け贄企業

７

事件発生から10日後のことであった。

正体不明の犯人グループがショッケンと取り引きをしている会社とショッケンのグループ会社に対するテロ攻撃を続けると言う犯行声明が総理官邸に送りつけられていたので、内閣総理大臣は非常事態宣言の期間を無期限継続すると発表した。

テレビの番組は、通常番組を全部取りやめて報道特番…民放のＣＭは、ＡＣジャパンのＣＭだけ放映となっていた。

いつになれば非常事態宣言がとけるのか…

犯人グループが逮捕されるまで非常事態宣言がつづくなんてうんざりだ…

日ましに国民の不満が高まっていた。

話しは、７月９日のことであった。

孫市夫婦と佐紀江が、激しく対立している状態が今もつづいてる。

孫市夫婦たちに壬生川へ移り住んでほしいというている佐智江…

自宅で一生を終えることを望んでいる孫市夫婦…

どちらもジョウホする見込みはない…

琢磨は、両親と姉の対立を苦に７日前に家出をした。

その後は、愛人のホステスの部屋に滞在している。

この日、家庭崩壊につながる深刻な事件が発生した。

時は、夜８時半頃のことであった。

ところ変わって、衣干のヤマダ電機の近くにあるラブホにて…

琢磨は、愛人の女・まな(22歳)と一緒に部屋にいた。

うす暗い灯りがともる部屋で、２人は激しく求め合っていた。

琢磨は全裸で、まなは黒のＴシャツと濃いネイビーのジーンズ姿である。

琢磨は、まなの身体に乗ってキスをしている。