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第2章 ダメですか？

「神谷さん・・・」

「こんな話し、橘さんにすることじゃないよな
本当にごめん」

「神谷さん、こんな時にごめんなさい
それなら私にも神谷さんとお付き合いできるチャンスはありますか？」

「橘さん、大人をからかったらイケないよ」

「神谷さん、私は子どもじゃないですよ
それに私は神谷さんのことがずっと好きでした
もちろん今もです
私の片思いの相手は神谷さんでした」

長い長い沈黙

「ごめんなさい
ダメなのわかってます
入る余地って言われたし、奥さんと別れたって聞いたから、ついついテン

本当にごめんなさい
今のこと忘れてください
また、月曜日からよろしくお願いします」

立ち上がって、駅に向かって歩いた
涙をこらえながら
係長は追いかけてはこなかった