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スカーレット オーク
第28章 28 年始

厨房では和夫がすでにスタンバイしていた。
「おはようございます」
「おはよう。緋紗ちゃんも早いね」
「今日もよろしくお願いします」
今日は早く起きたし、なんとなく手際が良かった。
そのうちに小夜子がやってきて、「おふあよおー」 と、あくび交じりでお茶を沸かし始め、準備がほとんどできたころで朝食をとりながらミーティングをした。
「今日はねえ。女性客ばっかりね。三人グループが三組とペア一組。何かしら女子会ってやつ?」
小夜子が面白そうに言った。
「というわけで今日はピアノ直君ね」
やれやれと言う顔をしながら直樹は、「昨日、調子良さそうだったじゃないですか」
と、軽く抵抗したが「今日、なんか、つわりがひどくてえ」と、切り返されてしまい、そういわれると直樹も従うしかなかった。
「好きなもの弾いていいわよ」
「適当にやっておきますよ」
緋紗はまた直樹のピアニスト姿が見られると思い喜ぶ。
和夫が、「ああ、年が明けてるじゃないか、そういえば」と、思いついたように言い、四人で顔を見合わせる。
みんなが休む時に働いているとイベント事に疎くなってしまうのだ。
「あけましておめでとうございます」
――新しい年か。いい年になるといいな。
緋紗はちらっと直樹を見ながら思った。
「おはようございます」
「おはよう。緋紗ちゃんも早いね」
「今日もよろしくお願いします」
今日は早く起きたし、なんとなく手際が良かった。
そのうちに小夜子がやってきて、「おふあよおー」 と、あくび交じりでお茶を沸かし始め、準備がほとんどできたころで朝食をとりながらミーティングをした。
「今日はねえ。女性客ばっかりね。三人グループが三組とペア一組。何かしら女子会ってやつ?」
小夜子が面白そうに言った。
「というわけで今日はピアノ直君ね」
やれやれと言う顔をしながら直樹は、「昨日、調子良さそうだったじゃないですか」
と、軽く抵抗したが「今日、なんか、つわりがひどくてえ」と、切り返されてしまい、そういわれると直樹も従うしかなかった。
「好きなもの弾いていいわよ」
「適当にやっておきますよ」
緋紗はまた直樹のピアニスト姿が見られると思い喜ぶ。
和夫が、「ああ、年が明けてるじゃないか、そういえば」と、思いついたように言い、四人で顔を見合わせる。
みんなが休む時に働いているとイベント事に疎くなってしまうのだ。
「あけましておめでとうございます」
――新しい年か。いい年になるといいな。
緋紗はちらっと直樹を見ながら思った。

