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スカーレット オーク
第28章 28 年始

「ひさちゃん、新年早々だけど、昨日話していた皿作ってもらえないかなあ」
「いいですよ。何枚くらいあればいいでしょうか?」
「そうだなあ。三十枚ってどれくらいで作れる?」
「えーっと。ロクロで挽くのには二時間あればいけると思うんですが。仕上げもそれぐらいでしょうか」
「ほー。そんなもんでできる?じゃあ頼むよ」
「はい。じゃあ掃除とか終わらせて午前午後の暇を見てやっちゃいます。今日明日でできると思いますから」
「いやー助かるよ。粘土は昨日の使ってね」
「わかりました」
緋紗はロクロを出かけた先でも回せるのが嬉しく、更にこのペンションが好きになった。
客室から浴室、フロントまで掃除が終わったので緋紗はアトリエに行った。
「じゃ緋紗、いい皿作ってやって」
直樹は薪を割るらしい。
粘土置き場からビニールに入った信楽粘土を引っ張り出し、ブツブツ計算しながらビニールを破った。
粘土の塊をとりあえず十等分し量り、同じ重さの玉状にした塊を四十個用意する。――これで失敗しても三十残ると思う。
一個一個菊練りをした後、ロクロ台に乗せ、二十枚挽いたとき和夫がやってきた。
「いいですよ。何枚くらいあればいいでしょうか?」
「そうだなあ。三十枚ってどれくらいで作れる?」
「えーっと。ロクロで挽くのには二時間あればいけると思うんですが。仕上げもそれぐらいでしょうか」
「ほー。そんなもんでできる?じゃあ頼むよ」
「はい。じゃあ掃除とか終わらせて午前午後の暇を見てやっちゃいます。今日明日でできると思いますから」
「いやー助かるよ。粘土は昨日の使ってね」
「わかりました」
緋紗はロクロを出かけた先でも回せるのが嬉しく、更にこのペンションが好きになった。
客室から浴室、フロントまで掃除が終わったので緋紗はアトリエに行った。
「じゃ緋紗、いい皿作ってやって」
直樹は薪を割るらしい。
粘土置き場からビニールに入った信楽粘土を引っ張り出し、ブツブツ計算しながらビニールを破った。
粘土の塊をとりあえず十等分し量り、同じ重さの玉状にした塊を四十個用意する。――これで失敗しても三十残ると思う。
一個一個菊練りをした後、ロクロ台に乗せ、二十枚挽いたとき和夫がやってきた。

